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【仕事】 取りあえずの人生と考えられないという不幸

取りあえずの人生と考えられない不幸

 

人材育成で気にかかる点がある。

 

『取り敢えず、◯△をやります。』

パートさんには

『とりあえず、△□しておいてください。』

 

【とりあえず】が多いのだ。

居酒屋のサラリーマンが

最初の一杯を『とりあえずビール!』と

注文するかのように

何も考えずに言っているように聞こえる。

 

 

この口癖は新人に多いが、

一人前の担当者やベテランでも

使う人もいる。

 

そんな口癖の人は、

大抵物事を深く考えていない。

 

『◯□について、どうしたい?』

と聞いても、

『どうしましょうか?』

と聞き返す。

会話にならない。

 

『いや、こっちが聞いてる。』

と言うと、

『とりあえず…』

と言い始める。

 

的を得ていない内容で、

自分の意見を言わない。

頭の中を、腹の内を表に出さないのだ。

 

大学院の出身で、

地方大学院出の私よりも賢いはず。

でも言われた事しかできない。

 今まで人の意見に流されてきたのか。

 

確かに親は言う。

勉強しなさい。

とりあえず、いい大学に入って、

とりあえず、いい会社に入社しなさい。

 

それを一つずつこなしてきたのだろう。

だから答えのあるテストはできて、

成績がよい。

 

しかし正解が曖昧な社会に出ると、

応用がきかない。

 

深く考えようとしても、

考える訓練をしてきていないので、

考えられないのだ。

 

 

『考えないと、ロボットになっちゃうよ。』

と伝えた。 

つまり、ルーチンワークしかできない職場になるよ。

決められたこと以外はできない仕事、

創造的な職場ではなくなるよ。

暗にそう示した。

少しは響いてくれていればよいのだが…。

 

 

まずは【とりあえず】と言う口癖を止めさせた。

順列をつけるのであれば、

『先ずは…』であり、

『次に…』だ。

 

次に育成する上で【考えさせる事】を増やした。

相談にきても、本人がどうしたいのか

先に相手の意見を聞くようにした。

 

一年前と比べると業務上出来ることが増えたため

成長したように見えるが、

まだまだ足りない。

 

 

【想像力】【覚悟】が足りないのだ。

 

【想像力】が無いから不測の事態に備えられない。

だから事故や怪我に繋がる。

絶対的にインプットが少ない分だけ

アウトプットも少なくなるので

成長が遅い。

 

 

覚悟】がないから、腹が決められない。

責任を取りたくないという気持ちが伝わってくる。

 

自分の意見を言わないから、他人事になる。

最終的にボールを持ちたくないのだ。

 

それらを覆すように業務を与える。

担当を決め、簡単な案件の責任者に据える。

 

本人がやるしかないという状況に追い込み

相談に乗って口は出すが、手は出さない。

気づきの機会を何度も何度も与えて

本人に自覚してもらうしか手がないのだ。

こちらは 覚悟を観察している。

 

 

やり方も本人に考えさせ、決めさせたいのだが

課長が先回りして口を出す。

成長の芽を摘んでいるように感じる。

業務の進捗も気になるだろうが、

もう少しだけ我慢して欲しいものだ。

  

 

【とりあえずの人生】を終わらせ、

【二度とない自分だけの人生】を作り上げるのは

本人の覚悟次第。

 

そのことに気づかないでいるうちは

残念ながら一人前にはなれない。